地薄
じうす
形容動詞
標準
thin (fabric, cloth, paper)
文例 · 用例
」と、俯向けていた地薄な角刈の頭を擡げて、はぐらかす気か、汗ばんだか、手の甲で目を擦って、ぎろりと巽の顔を見た。
— 泉鏡花 『浮舟』 青空文庫
陽炎の影より淡き身を憖ひ生き殘りて、木枯嵐の風の宿となり果てては、我が爲に哀れを慰むる鳥もなし、家仆れ國滅びて六尺の身おくに處なく、天低く地薄くして昔をかへす夢もなし。
— 高山樗牛 『瀧口入道』 青空文庫
そのうちでも金襴、羽二重、縮緬、緞子、繻珍、綾錦、綸子、繻子、モミ、唐縮緬、白地薄絹、絹糸、絹打紐、その他銀塊、薬種等も多く輸入されます。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
すべての物体は雲煙のごとくまた妖怪|変化と類を同じうするだろう。
— 寺田寅彦 『方則について』 青空文庫
惟公 民望に在り、天地と 傾覆を同じうす。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
蛙鳴くや一村姓を同じうす という素人俳句が記憶に残っているが、そんな工合で或る地方の出来事を書くに、その地方に有り勝ちの名前ばかりを使って事件を運べば、非常によく実感が出る筈であるが、そこまでは行届かないから略する事にしている。
— 夢野久作 『創作人物の名前について』 青空文庫
上古は、祖先を同じうする人々が、鞏固に団結して、祖先伝来の職業にいそしんでゐたのである。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
そしてすべてかかる語を傍より冷かに批評する者は、彼らと思を同じうする外はない。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
作例 · 標準
地薄な生地のシャツは、夏でも涼しく着られる。
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彼女は地薄な和紙に繊細な絵を描いた。
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このカーテンは地薄なので、光がよく透ける。
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