重態
じゅうたい
名詞
標準
文例 · 用例
そうして、故郷の母が重態だという事を言って聞かせた。
— 太宰治 『故郷』 青空文庫
北さんが、妻へ母の重態を告げて、ひとめ園子さんを、などと言っているうちに妻は、ぺたりと畳に両手をついて、「よろしく、お願い致します。
— 太宰治 『故郷』 青空文庫
二月のはじめに御発熱があり、六日の夜から重態にならせられ、十日にはほとんど御危篤と拝せられましたが、その頃が峠で、それからは謂ばば薄紙をはがすやうにだんだんと御悩も軽くなつてまゐりました。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
二月のはじめに御発熱があり、六日の夜から重態にならせられ、十日にはほとんど御|危篤と拝せられましたが、その頃が峠で、それからは謂わば薄紙をはがすようにだんだんと御悩も軽くなってまいりました。
— 太宰治 『鉄面皮』 青空文庫
ところが、ちょうどそこへ医者が見舞ってきて、お定の脈を見ながら、ご親戚の方が集っておられるようだが、まだまだそんな重態ではござらんと笑ったあと、近ごろ何かおもしろい話はござらぬか。
— 織田作之助 『螢』 青空文庫
重態ときかされ、自分の過去を振りかえって見た。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
眠られぬままにいろいろな事を考えた中にも、N先生が病気重態という報知を受けて見舞いに行った時の事を思い出した。
— 寺田寅彦 『病室の花』 青空文庫
重態の先生には面会は許されなかった。
— 寺田寅彦 『病室の花』 青空文庫