鬱金色
うこんいろ
名詞名詞-の形容詞
標準
yellow
文例 · 用例
常盤樹林の黒ずんだ重苦しい樹帯の層の隙間から梅の新枝が梢を高く伸び上らせ、鬱金色の髪のやうにそれらを風が吹き乱した。
— 岡本かの子 『川』 青空文庫
たいがい憂愁も、しばし忘れさせて呉れる、常緑樹の重厚な緑のバツクに対して鬱金色の粉を吹いたやうな灌木の新芽、あらゆる形の「点」と、あらゆる形の「塊」とで清新な希望の国を構成する若葉の茂り、見れど見飽かず、眺むれど眺め尽せぬ心持ちがする。
— 岡本かの子 『初夏に座す』 青空文庫
日の当る砂丘の蔭に浜防風が鬱金色の芽を出していた。
— 岡本かの子 『健康三題』 青空文庫
国境の安別で見た女郎花風の鬱金色の花も簇がっていた。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
塩漬肉の貯蔵庫、 撲殺人の粗末な宿所、その外の砂地に散乱した白い獣骨、鬱金色の岩菊。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
そういう天幕をうしろにして、豹の毛皮を膝の下にして、胡座をしている呼韓邪単于が、羊の乳で醸したところの鬱金色のコス酒を角製の盃で、ゆるやかに口に運びながら、冒頓単于の古い物語りを、ポツリポツリと話す様子は全く立派なものであった。
— 国枝史郎 『沙漠の美姫』 青空文庫
「そうかねえ……」と、自分は彼女のニコニコした顔と紅い模様や鬱金色の小ぎれと見|較べて、擽ったい気持を感じさせられた。
— 葛西善蔵 『死児を産む』 青空文庫
――食卓をへだてて顔を見合せながら、たがいの無事を祝っていると、さっきの男が鬱金色の|前掛けを胸から掛けて、スウプの鉢を持ち出して来た。
— 合乗り乳母車 ――仏蘭西縦断の巻―― 『ノンシャラン道中記』 青空文庫
作例 · 標準
例句
ウィキペディア
鬱金色(うこんいろ)とは、ウコンの根で染めた色のこと。少し赤みがかった黄色。黄金色。JISの色彩規格では「強い黄(2Y 7.5/12)」と大雑把に位置付けてある。
出典: 鬱金色 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0