合わせもの
あわせもの
名詞
標準
something joined together
文例 · 用例
それに比べて見ると、そこらに立っている婦人の衣服の人工的色彩は、なんとなくこせこせした不調和な継ぎ合わせもののように見えた。
— 寺田寅彦 『写生紀行』 青空文庫
すべてのものがただ外見だけの間に合わせもので、ほんとうに根本の研究を経て来たものでないとすると、実際われわれは心細くなる。
— 寺田寅彦 『断水の日』 青空文庫
鼻筋のすっと通ったを、横に掠めて後毛をさらりと掛けつつ、ものうげに払いもせず……切の長い、睫の濃いのを伏目になって、上気して乾くらしい唇に、吹矢の筒を、ちょいと含んで、片手で持添えた雪のような肱を搦む、唐縮緬の筒袖のへりを取った、継合わせもののその、緋鹿子の媚かしさ。
— 泉鏡花 『露肆』 青空文庫
「今日のお客さんは無理なご馳走を嫌いなかたであるから当節むきに、台所にある有り合わせもので間に合わせばよい。
— 上村松園 『棲霞軒雑記』 青空文庫
一八〇四年以前に他界した英雄どもはまことに仕合わせものだ!
— 宮本百合子 『「緑の騎士」ノート』 青空文庫
おっこちなんていうもなア、いわば合わせものに離れもの、好きな間だけ一緒にいてよ、厭になったらオサラバさ。
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫
みんな薄赤いその汗もは、仕合わせものたちで、パフに白い粉をつけたのを、不器用らしい器用さで、パタパタとつけられました。
— 一九四四年(昭和十九年) 『獄中への手紙』 青空文庫
――二人で、一度あわせものをしましょうね。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日合わせものについて考えている。
合わせものという言葉は日本語で重要だ。
彼は合わせものの意味を理解している。
この文には合わせものが含まれている。