文勢
ぶんせい
名詞
標準
force of a literary style
文例 · 用例
文勢筆致に注意しない人の翻訳は、文章晦渋にして殆と読むに堪へぬ、読で面白くないばかりでなく、実際其意義を解することすら出来ぬ恐れがある。
— 幸徳秋水 『翻訳の苦心』 青空文庫
筆を執るものここにおいてあるいは文勢を変じあるいは省略の法を取り、あるいは叙事の前後を顛倒せしめて人を飽かしめざらん事をつとむ。
— 永井荷風 『小説作法』 青空文庫
これに由って見ればモレアスは詞芸に巧みなるよりも、また思想の深遠ならんよりも感情の純白なる事を以て詩人の本領となしたものらしく思われる」と、この詩人観はその語気文勢を察するにまた、先生の同感されるところであるらしい。
— 佐藤春夫 『「珊瑚集」解説』 青空文庫
いつそ死んだら、ずゐぶんせいせいするでせうねえ」「そら、つまんないや。
— 坂口安吾 『竹藪の家』 青空文庫
作例 · 標準
怒涛のような文勢に圧倒され、気がつけば一気に最後まで読み終えていた。
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若き日の彼の作品は、荒削りながらも溢れんばかりの文勢が感じられる。
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冒頭から続く力強い文勢が、主人公の切実な思いを浮き彫りにしている。
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