御分
ごぶん
代名詞
標準
you
文例 · 用例
さりとて鼻に従いたまえと私申上げはなさねども、よき御分別もおわさぬか。
— 泉鏡花 『妖僧記』 青空文庫
廿二日、甲午、奉行人等を、関東御分の国々に下し遣はし、其国に於て、民庶の愁訴を成敗す可きの由、其沙汰有り、参訴の煩を止められんが為なり。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
先生も、こんなに仰有るんですから、貴下もよく御分別をなさいまし、ここは私が身にかえてお預り申しますから。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
そして、この氏族制度が今日の家族制度の基をなすのであつて、皇室より皇族の御分出があり、更に皇室を総御本家として諸氏族が分れてきたところに、我が国が一大家族国家を形成してゐるといふ所以がある。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
愚生の母方の祖母から、幼時より聽ました事、其祖母は萬延元年の出生、七十歳で昭和四五年頃死亡、出生地は南津輕郡黒石町(津輕家の御分家の居城地)です。
— 南方熊楠 『蓮の花開く音を聽く事』 青空文庫
しかもあと十日とたたぬ間もなく江戸から御分銅改めの密使が到着することをちゃんと知っていながら、そのうちの何本かを融通したため、騒ぎは愈々大きくなって、長門守は当然の結果のごとく厳罰に問われることになったのでした。
— 江戸に帰った退屈男 『旗本退屈男 第九話』 青空文庫
御年は若いがさすがに急所々々へ参ると、よく物が御分りでなによりにおじゃる。
— 日光に現れた退屈男 『旗本退屈男 第八話』 青空文庫
おまへ樣によい御分別はござりますまいか。
— 岡本綺堂 『權三と助十』 青空文庫
作例 · 標準
「御分もご存知の通り、この件は非常にデリケートな問題でして」と、彼は恭しく言った。
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古い書簡の中では、相手への敬意を表すために「御分」という代名詞が使われていた。
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「御分の考えをお聞かせ願いたい」という丁寧な問いかけに対し、彼は静かに頷いた。
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