晴耕
せいこう
名詞
標準
文例 · 用例
きわだってすぐれたる作品を書き、わがことおわれりと、晴耕雨読、その日その日を生きておる佳い作家もある。
— ――当りまえのことを当りまえに語る。 『もの思う葦』 青空文庫
先生は、昨年の春、同じ学部の若い教授と意見の衝突があって、忍ぶべからざる侮辱を受けたとかの理由を以て大学の講壇から去り、いまは牛込の御自宅で、それこそ晴耕雨読とでもいうべき悠々自適の生活をなさっているのだ。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
「晴耕雨コンピューター」 それが現在のタケシの夢であるという。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
昔からかかってる晴耕雨読の額も怪しく蜘蛛の巣が見える。
— 伊藤左千夫 『紅黄録』 青空文庫
晴耕雨讀、勞働の體驗といふやうな言葉は、駿介自身も皮肉な氣持でなければ口にすることは出來なかつた。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
しかし彼自身の新しい生活も晴耕雨讀的なものに止まるおそれがないとは云へない。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
そしてその困難の克服も、その統一の原理が、社會的見地から云つて新しく高いところに求められるのでなければ、結局は晴耕雨讀的な解決に終るであらう。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
午前は読書、午後は畑仕事、晴耕雨読でなくて、或読或耕だ、とにかく好日だつた。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫