門楼
もんろう
名詞
標準
文例 · 用例
「順天時報」の記事によれば、当日の黄塵は十数年来|未だ嘗見ないところであり、「五歩の外に正陽門を仰ぐも、すでに門楼を見るべからず」と言うのであるから、よほど烈しかったのに違いない。
— 芥川龍之介 『馬の脚』 青空文庫
それと百千のたいまつが赤々と満城にヒラめき立ち、門楼、やぐら、石垣の上などから、火矢、石砲、弩弓の征矢などが雨とばかり射浴びせてきた。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
楊雄に道案内させ、花栄、石秀など二百騎を後ろに連れて、李家荘の濠端まで来てみると、はやくも門楼では非常太鼓が聞こえ、吊り橋もひきあげられて、寄せもつけない厳たる警戒ぶりにみえる。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
王允は、蒼ざめた唇をかんで、眼下の大軍を睨んでいたが、献帝の眸が自分のもとにそそがれたと知ると、やにわに起って、「一身何かあらん」と、門楼のうえから身をなげうって飛び降りた。
— 群星の巻 『三国志』 青空文庫
白門楼始末一 曹操は、侍者に起されて、暁の寒い眠りをさました。
— 臣道の巻 『三国志』 青空文庫
曹操は、主閣|白門楼の楼台に立って、即日、軍政を布き人民を安んじ、また、玄徳を請じて、傍らに座を与え、「いざ。
— 臣道の巻 『三国志』 青空文庫
白門楼下の石畳の上にひきすえられると、彼は、階上の曹操を見上げて、「かくまで、辱めなくてもよかろう。
— 臣道の巻 『三国志』 青空文庫
そして、階下の一方にうずくまっている捕虜の呂布へ、冷然と一|眄を与えると、自身、白門楼の長い石段を降って、――下なる首の座に坐った。
— 臣道の巻 『三国志』 青空文庫