綸巾
綸巾
名詞
標準
文例 · 用例
高眠遂に永からず信義四海に溢れたる君が三たびの音づれを背きはてめや知己の恩羽扇綸巾風輕き姿は替へで立ちいづる草盧あしたのぬしやたれ。
— 土井晩翠 『天地有情』 青空文庫
※斗聲無く露落ちて旌旗は寒し風清し、三軍ひとしく聲呑みてつゝしみ迎ふ大軍師、羽扇綸巾膚寒みおもわやつれし病める身を知るや非情の小夜あらし。
— 土井晩翠 『天地有情』 青空文庫
すがたは、坐していても、身長ことにすぐれて見え、身には水色の鶴※を着、頭には綸巾をいただき、その面は玉瑛のようだった。
— 孔明の巻 『三国志』 青空文庫
――一艘の舳には、綸巾鶴※の高士か武将かと疑われるような風采の人物が立っていた。
— 赤壁の巻 『三国志』 青空文庫
蒋幹は、わざと、綸巾をいただき、道服をまとい、一|壺の酒と、一人の童子をのせただけで、扁舟飄々、波と風にまかせて、呉の陣へ下って行った。
— 赤壁の巻 『三国志』 青空文庫
見ればその上に、年まだ二十八、九としか思われぬ端麗な人物が、頭に綸巾をいただき、身には鶴道栄が悍馬の脚を不意に止めると、車上の人は、手の白羽扇をあげてさしまねきながら、「それへ来たのは、鉞をよく振るとかいう零陵の小人か。
— 望蜀の巻 『三国志』 青空文庫
一目に知れる頭の綸巾、すなわち諸葛孔明だった。
— 望蜀の巻 『三国志』 青空文庫
三 四輪車の上の孔明は、綸巾をいただき鶴※を着て、服装も常と変らず、手に白羽扇をうごかしていたが、孟獲が仰天して逃げかけるや、大いに笑って、「なぜ逃げる孟獲。
— 出師の巻 『三国志』 青空文庫