軽衫
カルサン
名詞
標準
hakama fashioned in the style of the pantaloons worn by the Portuguese
文例 · 用例
こういう種類のではたとえばたっつけ袴のカルサンというのがインドへんから来ているかと思うと、イタリアにも類似の名が出て来たりするのである。
— 寺田寅彦 『比較言語学における統計的研究法の可能性について』 青空文庫
舟子は、縞もめんのカルサンをはいて、大黒ずきんをかぶったかわいい老爺である。
— 伊藤左千夫 『河口湖』 青空文庫
カルサンを穿いて籠を背負つて宿の者は山から歸つて來た。
— 長塚節 『痍のあと』 青空文庫
学校の生徒らしい夏帽子に土地風なカルサン穿きで、時々|後方を振返り振返り県道に添うて歩いて行く小さな甥の後姿は、おげんの眼に残った。
— 島崎藤村 『ある女の生涯』 青空文庫
家の裏口に出てカルサン穿きで挨拶する養子、帽子を振る三吉、番頭、小僧の店のものから女衆まで、殆んど一目におげんの立つ窓から見えた。
— 島崎藤村 『ある女の生涯』 青空文庫
次第に私は遠く行くやうに成つて、男の友達と一緒に深い澤の方まで虎杖の莖などを折りに行き、『カルサン』といふ勞働の袴を着けた太助の後に隨いて、松薪の切倒してある寂しい山林の中を歩き※り、路傍に『酸い葉』でも見つけると、それを生でムシヤ/\食ひました。
— 島崎藤村 『幼き日』 青空文庫
「どうだ、俺はこの節こういうものを穿いて毎日仕事をしてる」 と言いながら、岸本は山国の農夫の着ける紺木綿のカルサンを着けたまま、自分で茶を入れに火鉢の側へ立って行った。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
「東京でこんなカルサンなぞを穿いてる人はめったに無いね。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
作例 · 標準
江戸時代、武士が着用した軽衫は活動的でありながら威厳を保った。
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時代劇で見るカルサンは、現在の袴とはまた違った趣がある。
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ポルトガル風のカルサンは、当時の日本のファッションに影響を与えたようだ。
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「この絵巻に描かれている武士のカルサン、裾が広くて動きやすそうだな。」
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