雨神
あまがみ
名詞
標準
文例 · 用例
神話学史上、この学説を称して、「天然神話説」或は、「驟雨神話説」と云うなり。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
唯凡ての神話を、天然神話とし凡ての神話を驟雨神話として、解釈せんと欲することの、宜しからざるのみ。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
所謂天然神話説或は驟雨神話説は、この故に其根本に於て、全然誤謬なるも、その部分に於て、少からざる真理を含む。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
此の二説が、その根本に於て、全く誤謬なるも、その部分に於て、幾分の真理を含むことは、シュワルツの驟雨神話説の場合と同じ。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
源泉徴証甚だ不完全にして、精密に推定し難しと雖も、その大霧を作りしと云い、風を徴し、雨を召し、煙を吐き、霧を噴きしと云い、大風雨を縦にせしと云う点より、観察するときは、風雨に甚だ親縁あるものたることは、云うまでも無く、風伯雨師は、風神雨神なり。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
風神雨神を率いて、大暴風雨を起すものは、盖し暴風雨の大なる人格化なる可し。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
蚩尤との争の説話に於ては、暴風雨神の反対として、太陽神たるの性質を有すること、旱の神たる魃を得て蚩尤を殺せしと云う点に於て之を想像し得可し。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
然れども、其神話を詳に研究するときは、驟雨もしくは暴風が、その原始の天然的基礎なりしこと、尚之を認むるを得可く、其従属に多くの風雨神ありて、因羅と素盞嗚尊とを、比較せんと試みしは、决して偶然に非ざるを見る可く、また言語学的比較神話学者が、吠神話に於て、然るのみに非ず。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫