初い
うぶい
形容詞
標準
innocent
文例 · 用例
猩々は最初いたづらをする積りであつたのに、夫人が叫びながら振り放さうとするので、獣もそれに抗抵するうちに気が荒くなつたらしい。
— THE MURDERS IN THE RUE MORGUE 『病院横町の殺人犯』 青空文庫
初いゝと思つたが――」と健ちやんは云つた。
— 牧野信一 『周一と空気銃とハーモニカ』 青空文庫
九郎助は一枚入っているから連れて行きていが、最初いった言を変改することはできねえから、勘弁しな。
— 菊池寛 『入れ札』 青空文庫
匂やかに、恥じらわしげに、ぞっと初い初いしさが泌み入るような風情があるのです。
— 身延に現れた退屈男 『旗本退屈男 第六話』 青空文庫
どうじゃな、そなたとて二人して、ふた夜三夜しっぽりと参籠致しますかな」「いいえ、そんなこと、――わたしあの、知りませぬ」 くねりと初い初いしげに身をくねらして、パッと首筋迄も赤らめたあたり、三十年増が化けたものなら正に満点。
— 身延に現れた退屈男 『旗本退屈男 第六話』 青空文庫
のみならずその面ざしは、円頂僧衣の姿に変ってこそおれ、初い初いしさ、美しさ、朝程霧の道ではっきり記憶に刻んでおいたあの謎の娘そっくりでした。
— 身延に現れた退屈男 『旗本退屈男 第六話』 青空文庫
将来御不安なことなどは決してございませんよ」「まああとのことはわかりませんが、現在はまあこうした御親切をお見せくださるものですから、最初いろいろとお骨を折ってくださいましたあなたの御恩が思われます。
— 浮舟 『源氏物語』 青空文庫
酔いがまわったのか耳根をぽっと染めているおきえさんは初いういしくみえた。
— 矢田津世子 『父』 青空文庫
作例 · 標準
例句