科学小説
かがくしょうせつ
名詞
標準
文例 · 用例
俗に科学小説と称するものがある。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
それで、こういう種類のいわゆる科学小説は、たいていは科学者にはばからしく、素人には科学に対する重大な誤解の誘因ともなりうるのである。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
従って、私は、この講義に於て、他の小説作法があって、それが、芸術小説、文壇小説を説くとするなら、大衆文芸の内へはその他の一切、即ち、科学小説、目的小説、歴史小説、少年少女小説、探偵小説等、総てを含めて、大衆の文字のままに定義していいと信じなくてはならぬ。
— 直木三十五 『大衆文芸作法』 青空文庫
第九に「花柳小説」第十に「滑稽、諷刺小説」第十一に「恋愛小説」第十二に「実譚小説」第十三に「怪異小説」第十四に「戦争小説」第十五に「英雄小説」第十六に「科学小説」と。
— 直木三十五 『大衆文芸作法』 青空文庫
三、科学小説 科学小説と称ばれる種類の作品例は、日本には皆無である。
— 直木三十五 『大衆文芸作法』 青空文庫
斯る時に当って、日本に未だ曾て科学小説の現れなかったというのは、日本人が如何に科学に対して無理解であったかを示すものである。
— 直木三十五 『大衆文芸作法』 青空文庫
と同時に、今後に於て科学小説の領域に全き発達の余地が残されていることをも指し示すものである。
— 直木三十五 『大衆文芸作法』 青空文庫
この科学文明の歪んだ道を、正当に引き戻すためだけでも、科学小説は、今や立派な使命を持っていると、云えるのである。
— 直木三十五 『大衆文芸作法』 青空文庫