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窯変

ようへん
名詞動詞-サ変
1
標準
deformation during firing (ceramics)
文例 · 用例
政宗は持前の片眼に磨りつけるようにして、この窯変の不思議を貪り眺めていたが、ついうっとりとなったまま、危く茶碗を掌面より取り落そうとした。
薄田泣菫 艸木虫魚 青空文庫
窯変一 第七の男は語る。
岡本綺堂 青蛙堂鬼談 青空文庫
まず第一は瓦が満足に焼けないで、とかくに焼けくずれが出来てしまうことですが、さらに奇怪なのは窯変です。
岡本綺堂 青蛙堂鬼談 青空文庫
それがまた近所の噂になって、徐のうちの窯変には何かの子細があるらしいと噂されているうちに、或る日その若いせがれが竈の中で焼け死んでいるのを発見した。
岡本綺堂 青蛙堂鬼談 青空文庫
それでも主人は強情に商売をつづけていたが、相変らずの窯変がつづくのでどうすることも出来ない。
岡本綺堂 青蛙堂鬼談 青空文庫
しかし、かの窯変といい、兄弟の死に方といい、それは事実に相違ないと近所の者は今でも信じているのです。
岡本綺堂 青蛙堂鬼談 青空文庫
ところが私の製陶経験で言へば、焼成の呈色は、全く窯中の熱度の高低、火焔の緩急、その他の関係から種々に変化を見せるのであつて、窯変の呈色を切離して、単独なものにして、そこからだけで原釉を考察するといふ事は、時に事実を往々にして思ひがけない処に運び去つてしまひはせぬかと考へるのである。
北大路魯山人 「明の古染付」観 青空文庫
要するに、火山丘の熔岩の妖しい美しさは、地球という窯の中でつくられた窯変の美しさである。
中谷宇吉郎 黒い月の世界 青空文庫