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泥池

どろいけ
名詞
1
標準
文例 · 用例
すると地炉は泥池になって水が溢れるようになるとともに、ふいふいと蓮の葉が浮きだして白と紅の蓮の花が一時にぱっと咲き、数多の蛙が集まって来て声をそろえて喧しく鳴きだした。
田中貢太郎 怪しき旅僧 青空文庫
泥池の中から真直に一茎を伸して、その頂に一つ葉や花や実をつける、あの独特な風情もよい。
豊島与志雄 青空文庫
三百年近くにもなろうという古い建物で、銅の瓦で葺いた屋根は一面に白くさび、唐門からぐるりと練塀をめぐらして、拝殿神殿の神域をかこい、仁王門にはたくさん鳩が住み、左右に小さな泥池があって、冷い水が落葉を浮べており、その一方は小笹や雑草のおい茂った斜面で、大木が鬱蒼とそびえている。
豊島与志雄 オランウータン 青空文庫
その塀から出外れてしばらく行くと、左手が五メートルばかりの低い崖になっており、崖の下に小さな泥池があった。
豊島与志雄 化生のもの 青空文庫
泥池は湧き水だが、赤く濁って、もう子供たちもそこでは遊ばず、木片を浮べて放置されたままだった。
豊島与志雄 化生のもの 青空文庫
その泥池の崖上に、松が数本、ひょろひょろと植っていた。
豊島与志雄 化生のもの 青空文庫
そして暫く揉み合ってるうちに、年寄りの方が、突き落されるか足を滑らすかして、子供みたいに崖下へ転げ落ち、泥池にはまってしまった。
豊島与志雄 化生のもの 青空文庫
樹々の雨水砂に滲み風は空から氷片を、泥池めがけてぶつつけた……あゝ、金、貝甲の採集人かなんぞのやうに、私には、酒なぞほんにどうでもよいと申しませう。
OEVRES D'ARTHUR RIMBAUD ランボオ詩集 青空文庫