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鉄箱

てつばこ
名詞
1
標準
文例 · 用例
この車を引っぱる電気機関車がまた実に簡単で愉快なものである、大きな踏み台か、小さな地蔵堂のような格好をした鉄箱の中に機関手が収まっている。
寺田寅彦 軽井沢 青空文庫
鉄の鎖や、石箱、鉄箱
夢野久作 ドグラ・マグラ 青空文庫
張は片手で拳銃を握り空いている片手を働かせて女の外套を探ったが、素早く鉄箱を取り出した。
国枝史郎 沙漠の古都 青空文庫
でも、たとえ泥棒がはいっても、その鋼鉄箱をひらくかぎは、大机の足の秘密のかくし場所にしまってあるのですから、まさかそれを見つけられることはあるまいと、おかあさまも気をゆるしていられたのでした。
江戸川乱歩 妖怪博士 青空文庫
しかも、おとうさまとおかあさまのいちばん愛していられる泰二君なのですから、机の足の秘密も、むろん聞き知っていますし、鋼鉄箱をあけるのは、なんのぞうさもないのです。
江戸川乱歩 妖怪博士 青空文庫
そして、もとのとおり鋼鉄箱のふたをしめ、かぎたばを秘密のかくし場所に返し、スイッチをおして電灯を消しますと、なにごともなかったかのように、また夢遊病者の歩き方で、書斎から出てくるのです。
江戸川乱歩 妖怪博士 青空文庫
小泉氏はその鋼鉄箱の中のたなの上から、細長いキリの箱を取りだして、ていねいにそれをひらき、宝物の雪舟の掛け軸をひろげて、明智に見せるのでした。
江戸川乱歩 妖怪博士 青空文庫
」 小泉氏は明智のさしだすキリの箱をそのまま受けとって、鋼鉄箱のたなにおさめ、とびらをしめて、符号の文字盤をまわしました。
江戸川乱歩 妖怪博士 青空文庫