無事平穏
ぶじへいおん
名詞形容動詞
標準
peace and quiet
文例 · 用例
お君には流れるように無事平穏な日々であったが、それらの日々は豹一にとっては日毎に小さな風波を立てゝいた。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
伊助の浄瑠璃はお光が去ってからきゅうに上達し、寺田屋の二階座敷が素義会の会場につかわれるなど、寺田屋には無事平穏な日々が流れて行ったが、やがて四、五年すると、西国方面の浪人たちがひそかにこの船宿に泊ってひそびそと、時にはあたり憚からぬ大声を出して、談合しはじめるようになった。
— 織田作之助 『螢』 青空文庫
それを持つてゐる間は無事平穏である。
— 森鴎外 『追儺』 青空文庫
「僕らの家庭生活は、近頃無事平穏のために、気のぬけたごむ鞠のように無感激になっているんだ。
— ――ある女の日記―― 『オパール色の手紙』 青空文庫
今日は二百三十日、厄日を無事平穏に通り越して、めでたしめでたし。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
「邦子」において志賀直哉はある芸術家の生活を描き、無事平穏な日常生活が文学者である主人公を苦しめている状態を描いた。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
どこも皆無事平穏なのですね。
— 若菜(上) 『源氏物語』 青空文庫
然し、この無事平穏ということは、言いかえれば微温的な、あってもなくてもいいような、つまり存在価値のないものとなってしまっていた。
— シュピオ小史 『休刊的終刊』 青空文庫
作例 · 標準
今年の目標は、家族全員が病気もせず無事平穏に暮らすことだ。
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大きなトラブルもなく、村の無事平穏な日常がずっと続いている。
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引っ越し先では無事平穏な生活を送れるといいなと願っている。
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