御膳立
おぜんだて
名詞
標準
文例 · 用例
これはたとえ味噌汁に茄子か筍の煮たのにせよ御膳立をして上げるのだから頗る手間がかかるので、これも過去帳を繰って見れば大抵無い日は無い位のもの。
— 幸田露伴 『少年時代』 青空文庫
それを迷惑だと云うなら、怒らせないように、反抗させないように、御膳立をするが至当じゃないか。
— 夏目漱石 『坑夫』 青空文庫
「お兄様、迚も御膳立てしてしまって、すっぽかされる性なの」 スエ子が国男を愛して居る感情、よく理解して居る感じ自分を打った。
— 一九二九年(昭和四年) 『日記』 青空文庫
処が時代を最もよく描いて呉れ、時代のコピーを最もよく御膳立てして呉れるものが、他でもない文芸作品だ。
— 戸坂潤 『文芸評論の方法について』 青空文庫
大學が出來て、山海の珍味ともいふべき學問の御馳走が御膳立てされぬうちに、縣民一同が、まづめいめいに自分の腹をなでてみて、めいめいがほんとに空腹になつてゐるか、何うか、念のためにしらべてみてもらひたい。
— 會津八一 『綜合大學を迎へて』 青空文庫
斯様な青二歳に何が判るかマア此方で御膳立てをしてやるから、待ちなさい。
— 羽志主水 『越後獅子』 青空文庫