快絶
かいぜつ
形容動詞名詞
標準
splendid
文例 · 用例
此快絶の時、忽ち舷門のほとりに尋常ならぬ警戒の聲が聽えた。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
即ち思ふ、木曾の大溪はこのわが立てる山脈とかの山系との間に横りて、其間にこそわが久しく見んことを願ひし奇絶快絶の大景は全く深く藏せらるゝなれと。
— 田山花袋 『秋の岐蘇路』 青空文庫
行く儘にその景愈々奇絶、愈々快絶、遂に所謂絹沼の岸頭に至れば、大小數十個の湖水、續々として顯はる。
— 田山花袋 『日光山の奧』 青空文庫
其錦旗を飜して東海道に下向し、山の如き関東の勢を物の数とせざりしが如き議政官に上局下局を設けて公議輿論を政治の標準とし、世界第一の民政国たる米国に擬せんとせしが如き政治的冒険の花々しく、恐ろしく、快絶奇絶なりしが如く、当時の思想界の冒険も亦孟賁をして後へに瞠若たらしむる程の勢ありき。
— 山路愛山 『明治文学史』 青空文庫
――だが、百尺にも近い白長鬚鯨の巨体に、一発ドンと銛を命中したときの気持は、快絶といおうか、壮絶というか、ほんとうに捕鯨業の冥利をしみじみ感ずる――その話のさい中 見えたっ!
— 佐藤垢石 『鯨を釣る』 青空文庫
また、われわれの精神の内を顧みるも、やはり爽快絶妙の理想を蓄うることが分かります。
— 井上円了 『通俗講義 霊魂不滅論』 青空文庫
太陽直下洋、水与風双熱、電扇送涼来、人皆呼快絶。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
壮絶快絶、船はアーク灯下に照らされるようで、船首、手綱、舷側等は、特に一種名状することの出来ない強い凄い青光を放った。
— 武者金吉 『地震なまず』 青空文庫