身八つ
みやつ
名詞
標準
small opening in the side of some traditional Japanese clothing (located where the sleeve meets the bodice, below the armpit)
文例 · 用例
四十一年五月 よひやみうらわかきうたびとのきみ、よひやみのうれひきみにもほの沁むや、青みやつれて木のもとに、みればをみなも。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
兎に角苦しみ苦しみやつと此処までは登つて来たが、これから先きが嶮路である。
— 北原白秋 『雀の卵』 青空文庫
かの女のためにのみやつて来たのに、ゐないので、それで失望してゐるのではないか。
— 田山録弥 『ひとつのパラソル』 青空文庫
…………奈良の旅籠や三輪の茶屋………… 五|日、三|日夜をあかし…………と指おりかぞえ…………二十日あまりに四十|両、つかひはたし て二|歩のこる、金ゆへ大事の忠兵衛さ ん…………といつて、傍らに首をたれた忠兵衛をみやつたガラスの眼には泪があるのかとおもはれました。
— 見知らぬ世界 『桜さく島』 青空文庫
」ビイチヤアは病みやつれた顔に青白い微笑を浮べながらいつた。
— 大正十四(一九二五)年 『茶話』 青空文庫
事件の最中で、心弱くなっていた父は、病みやつれたあたしを上野駅まで見送ってくれて、二度とやりたくないのだがと呟いていた。
— 長谷川時雨 『渡りきらぬ橋』 青空文庫
蒲団包みやつづらや唐草模様の風呂敷包みであった。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
まこと衰へさせられて黒みやつれては居られますが、目は爛々と見ひらいてゐられました。
— 折口信夫 『死者の書 續篇(草稿)』 青空文庫
作例 · 標準
浴衣の身八つから入り込む風が、蒸し暑い夏の夜に心地よい涼運んでくれる。
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赤ん坊の着物には、動きやすさと通気性を考慮して身八つが設けられている。
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和裁の授業で、身八つの始末を丁寧に行うよう先生から厳しく指導された。
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