正兵
せいへい
名詞
標準
regular soldiers
文例 · 用例
金をもって装飾せしが天正兵火に亡失さる。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
それも彼の怜悧な本能が知らず識らずのうちに見付け出したもので、それは本家の綿屋の當主正兵衞と一所に一寸一口やりながら話す事であつた。
— 水野仙子 『醉ひたる商人』 青空文庫
本家綿屋の當主正兵衞は彼よりも四つ五つ年上の年輩で、まことにお人好な、酒は飮めぬ癖に一寸好きであるといふお誂向で、常にはお互に多少營業上競爭心は持つてゐても、それが彼に取つて適當した刺戟とはなつても、決して邪魔にならぬ程度のものなのであつた。
— 水野仙子 『醉ひたる商人』 青空文庫
幸吉は正兵衞のお人好なところに、また彼よりは確に曲つた事の嫌な堅い所に一目を置いてゐるけれども、そしてその爲にこそ彼が安心して、初めて自分をある程度にまで開放する事が出來るのであるけれども、目先がきく點とか、手腕があるとかいふ點については、彼は常に内心密に優越を感じてゐるのであつた。
— 水野仙子 『醉ひたる商人』 青空文庫
しかも如才のない彼は、自分達の何代か前かゞ、正兵衞の家の出であるといふ事と、本家綿屋の基礎には町の信用がある事とによつて、何事にまれ本家が本家がと立てゝゐるのであつた。
— 水野仙子 『醉ひたる商人』 青空文庫
正兵衞と差向でしやべることについては、彼は別に何等の警戒もいらないのを長い間の交際で知つてゐた。
— 水野仙子 『醉ひたる商人』 青空文庫
なぜなれば正兵衞は彼に決して背負投を喰はしたり、又は親密な言葉のうちに或事を謀つたりするやうな男では決してなかつたから。
— 水野仙子 『醉ひたる商人』 青空文庫
といつて正兵衞を除いたその他のあらゆる人達が皆油斷のならぬ人間では決してなかつたけれど、彼は自分の常に隙のない心構に比較して、是非人々をさう見なければならなかつたのだ。
— 水野仙子 『醉ひたる商人』 青空文庫
作例 · 標準
彼は若くして正兵として軍に入隊し、数々の戦場を経験した。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
規律正しい正兵の行進は、見る者に威厳を感じさせた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
その国の防衛は、少数の精鋭部隊と多数の正兵によって支えられている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash