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後住

ごじゅう
名詞
1
標準
文例 · 用例
然るからに執念の留まれるゆゑにや、常には然せる怪無きも、後住なる旗野の家に吉事ある毎に、啾々たる婦人の泣声、不開室の内に聞えて、不祥ある時は、さも心地好げに笑ひしとかや。
泉鏡花 妖怪年代記 青空文庫
」「私方へ頼久太郎と申を、寺の後住と申やうなるもの、養子にてもなしに引うけ候。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
神辺に於ける山陽の資格は「寺の後住と申やうなるもの」と云つてある。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
茶山が春水に交渉した書には「閭塾附属」と云ひ、春水が浅野家に呈した覚書には「稽古場教授相譲申度趣」と云つてあるが、後住の語は当時|數茶山の口にし筆にした所であつて、山陽自己も慥にこれを聞いてゐた。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
それは山陽が築山捧盈に与へた書に、「学統相続と申て寺の後住の様のものと申事」と云つてあるのに徴して知られる。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
茶山は前に久太郎を抑止しようとした時は後住と云ひ、今譲四郎を拘係しようとする時は仲継と云ふ。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
後住者が木を伐り、草を刈って、新しい住み家を作るときに、測らずもここに埋もれたる古井戸のあるのを発見して、水の清いのを喜んでそのままに用い来たったものらしい。
岡本綺堂 青蛙堂鬼談 青空文庫
それがどうして長い眠りから醒めて、なんの由縁もない後住者の子孫を蠱惑しようと試みたのか、それは永久の謎である。
岡本綺堂 青蛙堂鬼談 青空文庫