美味しさ
おいしさ
名詞
標準
文例 · 用例
飼猫のミケちやんは、『実はあまり、秋刀魚さんが美味しさうなものだからですよ。
— 童話集 『小熊秀雄全集-14』 青空文庫
野良犬は、秋刀魚の片側の肉を美味しさうに喰べ終へると、魚の頭のところを啣へて、どんどん海の方角へ馳け出しました。
— 童話集 『小熊秀雄全集-14』 青空文庫
すると、どこからともなく、美しい一人の男の子がやつてきました、そしてふところから、それは/\美味しさうに熟した、唖娘には、かつて見たこともないやうな果物をひとつだして、くれました。
— 童話集 『小熊秀雄全集-14』 青空文庫
Fはナフキンで、ぞんざいに胡瓜を拭ふとその儘、白い歯をむき出して美味しさうに食べた。
— 牧野信一 『或る五月の朝の話』 青空文庫
もしかしたら、そんなものに匹敵するほど美味しさのあるものなんかなかったのかもしれないわね、何しろ椎の葉に盛る式の食物だったのだから。
— 一九四一年(昭和十六年) 『獄中への手紙』 青空文庫
わたしにとってその立派さは美味しさに通じているのよ。
— 一九四四年(昭和十九年) 『獄中への手紙』 青空文庫
つめたい重のものを、ひるあついあつい御飯とたべる美味しさ。
— 宮本百合子 『記憶に残る正月の思い出』 青空文庫
あんまり林檎が美味しさうなのにのどがかわき出したので、六十八銭出して大きな林檎の十五はいってゐるのを買ってブラ下げて来ました。
— 知里幸恵 『手紙』 青空文庫