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母法

ぼほう
名詞
1
標準
文例 · 用例
その後ち、我輩はまた比較法学研究法の便宜のために、なお法族説を完成しようと思うて、「法系」なる語を作り、同時に法律継受の系統を示すために「母法」および「子法」の語をも作って、法学通論および法理学の講義にはこれを用いた。
穂積陳重 法窓夜話 青空文庫
後に聞くところに拠れば、ドイツには我輩より先に「母法」「子法」に相当する語を用いた者があるとの事であるが、通用の学語としては行われておらなかった。
穂積陳重 法窓夜話 青空文庫
我輩はまた「国家学会雑誌」において本書中に記せる母法、子法なる熟語について詳細なる指教を賜った中田薫博士に対しても、特に深厚なる謝意を表せねばならぬ。
穂積陳重 法窓夜話 青空文庫
然るに『唐律』を母法とせる我が『養老律』の賊盜律(『律疏殘篇』【賊盜律第七】所載)には、凡謀殺祖父母・父母・外祖父母・夫・夫之祖父母・父母者皆斬。
桑原隲藏 支那の孝道殊に法律上より觀たる支那の孝道 青空文庫
それを母法とせる我が名例律の八虐中の惡逆の註に、同一の文句を使用する以上、賊盜律の條項に、謀殺祖父母・父母の文句を掲げても、不都合とは考へられぬ。
桑原隲藏 支那の孝道殊に法律上より觀たる支那の孝道 青空文庫
一體我が『養老律』は『唐律』を母法とするが、當時わが國の立法者は、『唐律』を採用する際に、或は彼我の國情を斟酌して、或は法文の完備を考慮して、『唐律』の原文に改竄添削を加へた所が尠くない。
桑原隲藏 支那の孝道殊に法律上より觀たる支那の孝道 青空文庫
序に申添へるが、『唐律』は(一)支那に現存せる最古の法律なること、(二)日本の王朝時代の法律や朝鮮の高麗時代の法律の母法となつたこと、(三)支那後代の法律の模範となつたこと、此等の點から觀て、大いに研究を要すべき價値あるに拘らず、學者の之に手を着ける者が尠ないのは遺憾に堪へぬ。
桑原隲藏 支那の孝道殊に法律上より觀たる支那の孝道 青空文庫