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鋳銭

ちゅうせん
名詞
1
標準
文例 · 用例
――鋳銭司まで出かける、今月最初の行乞であるが、何分にも睡眠不足と※気とで苦しくてしようがない、それをこらへて二時間だけやつと行乞、それでも今日一日の生命を保つには十分すぎるほど戴いた。
伊佐行乞 行乞記 青空文庫
今日も歩いた、陶から鋳銭司へ、そして秋穂まで、野も山も人も春たけなはだつた。
種田山頭火 其中日記 青空文庫
長崎の明倫堂は素立山にあつたが、正徳元年中島|鋳銭座址に移された。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
武蔵国よりの和銅献上に依つて、和銅と改元せられると共に、鋳銭司を置いて、初めて銅銭を鋳せしめられたのが、和同|開珎である。
菊池寛 二千六百年史抄 青空文庫
其ノ一証ヲ申サバ、日本古代ノ鋳銭ハ僅カ十二種ナレド、其レサヘ識ラヌ者多ク、却テ支那ノ半両五銖ノ類ノミヲ古イ銭ナリト思フ人ノミ有リキ。
※上漁史 好古小言 青空文庫
終には大坂の商賈鴻の池、加島屋、辰巳屋などいえるものどもに借財して一時の乏しきを救うといえども、またその利息返償に一層の苦を増し、終に窮迫、せんかた尽きて、家中の禄をかりあげ、紙金の通用|鋳銭などにて欠を補うに至る。
徳富蘇峰 吉田松陰 青空文庫
もっとも、詔と同時に、鋳銭局ノ長官|中御門宣明は、銅銭の「乾坤通宝」のほうも昼夜、鋳物工を督してつくらせてはいた。
建武らくがき帖 私本太平記 青空文庫