滄桑
そうそう
名詞
標準
文例 · 用例
十の二「朽ちざる墓に眠り、伝はる事に生き、知らるる名に残り、しからずは滄桑の変に任せて、後の世に存せんと思ふ事、昔より人の願なり、此|願のかなへるとき、人は天国にあり。
— 夏目金之助 『三四郎』 青空文庫
二階と違って、その頃からずっと後に、殺風景にも競馬の埒にせられて、それから再び滄桑を閲して、自転車の競走場になった、あの池の縁の往来から見込まれぬようにと、切角の不忍の池に向いた座敷の外は籠塀で囲んである。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
滄桑の変とは申しながら、御入国以来三百年も、あの通り将軍家の……」と云いかけると迷亭先生面倒だと心得て「伯父さん将軍家もありがたいかも知れませんが、明治の代も結構ですぜ。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
「朽ちざる墓に眠り、伝わる事に生き、知らるる名に残り、しからずば滄桑の変に任せて、後の世に存せんと思う事、昔より人の願いなり。
— 夏目漱石 『三四郎』 青空文庫
滄桑の感なしとせず。
— 大町桂月 『上州沼田より日光へ』 青空文庫
滄桑五十載を閲した後でも、秋山図はやはり無事だったのです。
— 芥川龍之介 『秋山図』 青空文庫
其から、今まで生きてゐた間に、滄桑の変を幾度も見た事を言ひまして、翁の壻入りの話になるのです。
— 折口信夫 『翁の発生』 青空文庫
「滄桑の変と云う事もある。
— 芥川龍之介 『奇怪な再会』 青空文庫