一寸も
ちょっとも
副詞
標準
(not) at all
文例 · 用例
藻掻きたくても体は一寸も動かぬ。
— 寺田寅彦 『枯菊の影』 青空文庫
世界の尽きる時が来ても、一寸もこの闇の外に踏み出すことは出来ぬ。
— 寺田寅彦 『枯菊の影』 青空文庫
公園にうず高く落ち敷く落葉、落ちる前の乾燥した黄褐色の木の葉を盛り上げた深い森林――この際、彼には何か神秘的な特殊性を包蔵する境区として結局はこの境区の何処かに彼の一寸ものに触れれば吼え出し相な頭の熱塊を溶解してしばらく彼の身心の負担を軽くして呉れる慰安の場所もあるように思えた。
— 岡本かの子 『伯林の落葉』 青空文庫
それは一寸も心を苦しめるような喧嘩じゃない。
— 断片 『小さき良心』 青空文庫
やっと動き出したので手をはなすと、馬士一人の力ではやはり一寸も動かない。
— 寺田寅彦 『断片(1)』 青空文庫
それでも二人の雪沓は早くも一寸も埋まりました。
— 宮沢賢治 『ひかりの素足』 青空文庫
元来其頃は非常に何かが厳重で、何でも復習を了らないうちは一寸も遊ばせないという家の掟でしたから、毎日々々朝暗いうちに起きて、蝋燭を小さな本箱兼見台といったような箱の上に立てて、大声を揚げて復読をして仕舞いました。
— 幸田露伴 『少年時代』 青空文庫
テント内の夜の燈火は径一寸もあるような大きなろうそくである。
— 寺田寅彦 『小浅間』 青空文庫
作例 · 標準
彼は一寸も悪びれる様子がなかった。
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この映画は、一寸も飽きさせない展開だった。
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彼女は私の話を一寸も聞こうとしなかった。
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