傷病兵
しょうびょうへい
名詞
標準
sick and wounded soldiers
文例 · 用例
その辺でもどうかすると、ひどく戦塵に汚れ窶れた傷病兵の出迎えがあり、乗客の目を傷ましめたが、均平もこの民族の発展的な戦争を考えるごとに、まず兵士の身のうえを考える方なので、それらの人たちを見ると、つい感傷的にならないわけに行かず、おのずと頭が下がるのであった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
老婢は子供の時分に聞いた、上野の戦ひの時の、傷病兵の看護人が男性であつたものを、女性にかへてから非常に成績が挙るやうになつた看護婦の起源の話(これは近頃、当時の生存者がラヂオで放送した話にもあつたが)を想ひ出した。
— 岡本かの子 『蔦の門』 青空文庫
ある日、私の妻は小学校の講堂で傷病兵慰問の会を見に行って来ると、頻りに面白そうに余興のことなど語っていたが、その晩、わあわあと泣きだした。
— 原民喜 『翳』 青空文庫
もしか米国で跛をひく傷病兵が持てるといふ事を聞いたら、石川氏は病狗のやうにわざ/″\跛をひいたか知れなかつた。
— 大正八(一九一九)年 『茶話』 青空文庫
すると、泣き面や、顰つ面やの病人たちのなかに、たつた一人機嫌よささうににこにこ顔で病床に横たはつてゐる一人の年若な傷病兵が眼についた。
— 大正十一(一九二二)年 『茶話』 青空文庫
是非伺ひたいことがあるんですが、……」傷病兵は相変らずにこにこしながら言つた。
— 大正十一(一九二二)年 『茶話』 青空文庫
昼飯を食べすぎたので、そこらを散歩、傷病兵と学生とがコンビでボールを楽しんでゐた、まことにほゝゑましい風景であつた。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
病院には傷病兵が沢山おられた。
— ――中支遊記―― 『余齢初旅』 青空文庫
作例 · 標準
終戦直後の駅のホームには、多くの傷病兵が溢れ、道行く人に寄付を求めていた。
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野戦病院では、収容しきれないほどの傷病兵が地面に横たわり、手当てを待っている。
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彼は傷病兵として帰還したが、心に深い傷を負っており、家族とも言葉を交わそうとしなかった。
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