胡麻塩
ごましお
名詞
標準
文例 · 用例
それは、地震前には漆のように黒かった髪の毛が、急に胡麻塩になって、しかもその白髪であるべき部分は薄汚い茶褐色を帯びている事であった。
— 寺田寅彦 『雑記(2)』 青空文庫
鼻の下はさまででないが、ものの切尖に痩せた頤から、耳の根へかけて胡麻塩髯が栗の毬のように、すくすく、頬肉がっくりと落ち、小鼻が出て、窪んだ目が赤味走って、額の皺は小さな天窓を揉込んだごとく刻んで深い。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
胡麻塩頭で、眉の迫った渋色の真正面を出したのは、苦虫と渾名の古物、但し人の好い漢である。
— 泉鏡花 『朱日記』 青空文庫
舞台では、長髯の豪傑が四つの金襴の旗を背中にさして長槍を振りまわし、また、半裸体の男が幾人もそろって一斉にとんぼ返りを打ったり、小旦が出て来て何か甲高い声で歌うかと思うと、赤い薄絹を身にまとった道化役が、舞台の柱にしばられて胡麻塩髯の老人に鞭でひっぱたかれたりするのだ。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
胡麻塩頭をぼう/\と散乱さしひげむじゃのまま、仕事に打ちこんでいた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
胡麻塩の頭髪は一カ月以上も手入れをしないので長く伸び乱れていた。
— 黒島傳治 『電報』 青空文庫
頭髪が固そうに、胡麻塩である。
— 織田作之助 『秋深き』 青空文庫
ヘルマン教授は胡麻塩の長髪を後ろへ撫でつけていて、いつも七つ下がりのフロックを着ていたが、講義の言語はこの先生がいちばん分りやすくて楽であった。
— 寺田寅彦 『ベルリン大学(1909-1910)』 青空文庫
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胡麻塩(ごましお、ごまじお)とは、焼き塩と炒り胡麻を混ぜ合わせた調味料。
出典: 胡麻塩 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0