羽根枕
はねまくら
名詞
標準
文例 · 用例
というのは、その顔がいやにぶくぶくと肥り、黄ばんだ皮膚の色と小さな二つの眼とは、彼が羽根蒲団や羽根枕の寝心地のよさを、知りすぎるほどよく知っていることを示していたからだ。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
」と、この時、哥薩克風の長上衣を著た少年が羽根蒲団と羽根枕とを運んで来たのに対つて、呶鳴つた。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』 青空文庫
ステツキの林をとり巻いた羽根枕、香水の山の中で競子は朝から放蕩した。
— 横光利一 『七階の運動』 青空文庫
新婚の若夫婦の眼前で、青春とはかくの如し、とぽんぽん羽根枕を叩きながら、「ええ、ええ、これならお丈夫でございますわ。
— 横光利一 『七階の運動』 青空文庫
彼女は羽根枕の売上げを久慈の傍まで持つて行つた。
— 横光利一 『七階の運動』 青空文庫
あたしはあんなのを見てゐると、羽根枕を目茶苦茶に叩きつけてやりたくなるの。
— 横光利一 『七階の運動』 青空文庫
久慈は部屋の羽根枕にもたれかかると、黙つて能子の膝を軽く指さきで叩き出した。
— 横光利一 『七階の運動』 青空文庫
」「かう云ふ羽根枕の上へ並んだら、もう野蛮人の話だけはよし給へ。
— 横光利一 『七階の運動』 青空文庫