維管
いかん
名詞
標準
文例 · 用例
何があんな花弁を作り、何があんな蕊を作っているのか、俺は毛根の吸いあげる水晶のような液が、静かな行列を作って、維管束のなかを夢のようにあがってゆくのが見えるようだ。
— 梶井基次郎 『桜の樹の下には』 青空文庫
何があんな花弁を作り、何があんな蕋を作つてゐるのか、俺は毛根の吸ひあげる水晶のやうな液が、静かな行列を作つて、維管束のなかを夢のやうにあがつてゆくのが見えるやうだ。
— 梶井基次郎 『桜の樹の下には』 青空文庫
この糸は恰も蜘蛛の糸の様であるが(第五図の右)これはその葉柄の組織の中に多き維管束中の螺旋紋導管の周壁をなしたる螺旋状をなせる糸であります。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
支那名は繁縷であるがそれはこの草が容易によく繁茂する上にその茎の中に一条の縷、すなわち維管束がある所からこの名が生れたのである。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫