心安立て
こころやすだて
名詞
標準
frankness
文例 · 用例
」 と、男爵は重苦しい聲で言つて、「だがな、あの老人とは久しい以前からの知合ひでして、心安立てにちよつと訪ねて來たに過ぎませんのぢや。
— ――スウェーデンの殺人鬼―― 『死の接吻』 青空文庫
別に悪意がある訳ではなく、心安立てからのいつもの毒舌だったが、子路は顔色を変えた。
— 中島敦 『弟子』 青空文庫
戦国時代の武将が主君自らの心安立ての打擲なら、或は辛抱するかも知れないが、小姓などを使って殴られて、寸時も辛抱するわけはないと思う。
— 菊池寛 『山崎合戦』 青空文庫
そして葉子を見ると心安立てに無邪気にほほえんで見せたりした。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
木村から頼まれて私の世話を見てくださった倉地という事務長の方もそれはきさくな親切な人じゃありますけれども、船で始めて知り合いになった方だから、お心安立てなんぞはできないでしょう。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
」義雄は、心安立てに、暗にメール社でもツと奮發すべきだといふことを諷じかけた。
— 憑き物 『泡鳴五部作』 青空文庫
……冷かしているのか……威嚇しているのか……又は何等かの暗示を与えているのか、それとも亦……心安立てに冗談を云っているのか……全く見当のつかないその笑い顔を見ているうちに、私は又もその笑い顔の持ち主が、世にも恐るべく、戦慄すべき魔法使いその者のように見えて来て仕様がなかった。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
あなたをお呼掛け申しまする、お心安立ての詞を、とうとう紙の上に書いてしまいました。
— マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 『田舎』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の心安立てな性格は、多くの人に信頼されている。
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遠慮なく意見を言う心安立てさが、会議を活発にした。
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彼の心安立てな態度は、どんな時でも変わらない。
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