鯱立ち
しゃちほこだち
名詞
標準
文例 · 用例
)(魚断、菜断、穀断と、茶断、塩断……こうなりゃ鯱立ちだ。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
ひよいと飛上るのもあれば、ぐる/\と歩行き廻るのもあるし、胴を伸ばして矢間から衝と出て、天守の棟で鯱立ちに成るのも見える。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
和尚がT「此処には居なくとも御仏の御力を借りて拙僧が」T「必ッとその御方を貴女の眼の前へ御連れします」 おふみ、 「馬鹿々々しい」T「お生憎さま、妾の想ってる御方ァね、和尚さん」T「仏さまが鯱立ちして力んだって、こんなケチなお寺へは来っこないの」 と云い捨てて、廊下へ出ようとする。
— 山中貞雄 『右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法』 青空文庫
ただ一つ、女にできて男にどうしてもできねえことが、しゃっちょこ立ちをしても男がかなわねえことが、たった一つだけある、それは何かと言えばお産をすることだ。
— 新月の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
」 そこで一寸法師は、象の背中へくるりとしゃっちょこ立ちをしました。
— 下村千秋 『曲馬団の「トッテンカン」』 青空文庫
すると、きえちゃんは、その竹棒のてっぺんへよじ上って行って、そこで手ばなしでうつ伏せになったり、あおのけになったり、しゃっちょこ立ちをしたり、足首でつかまってぶら下がったりするのです。
— 下村千秋 『曲馬団の「トッテンカン」』 青空文庫
それから、ハッと掛け声をかけて、しゃっちょこ立ちをしました。
— 下村千秋 『曲馬団の「トッテンカン」』 青空文庫
スミルノーフ ところが、今のわたしの気分は、もし明日、利子が払えんとなったら、しゃっちょこ立ちで夜逃げをせずばなるまいと、そういうわけなんで。
— МЕДВЕДЬ 『熊』 青空文庫