夜烏
よがらす
名詞
標準
night crow
文例 · 用例
夜は一きは真黒になつて、屋根のあたりに夜烏が啼いた。
— 平出修 『夜烏』 青空文庫
夜烏も大引けの暗夜だろう、可厭な声といったら。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
月夜烏もそれかと聞く、時鳥の名に立って、音羽|九町の納涼台は、星を論ずるに遑あらず。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
パチパチと篝火の燃える音、時々|夜烏のはばたく音、百五十人の同勢は、いったいどこにいるのだろう?
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
夜烏だな、寝ぼけたとみえる。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
夜烏が二羽鳴きながら塔の方へ飛んでいつた。
— 横光利一 『草の中』 青空文庫
「しののめはあけそめにけり小夜烏天空高く西に飛びゆく」「大いなるものに打たれて目ざめたる身に梧桐の枯葉わびしき」 高次郎氏の師匠はさらにこの歌集の巻末に、加藤君はある夜役所の帰りに突然私の所へ来て、雑誌に出た自身の歌を全部清書したいからと云い、端座したまま夜更までかかって清書をし終えた。
— 横光利一 『睡蓮』 青空文庫
ヒガンザクラのこんもりした暗い並木のあたりで、夜烏が啼いた。
— 林芙美子 『浮雲』 青空文庫