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注連飾り

しめかざり
名詞
1
標準
文例 · 用例
郡役所と警察署と小学校とそれにおもだった富豪などの注連飾りがただ目に立った。
田山花袋 田舎教師 青空文庫
ここでは注連飾りが町家の軒ごとに立てられて、通りの角には年の暮れの市が立った。
田山花袋 田舎教師 青空文庫
まだ眠っている露地うち、自宅の軒下に立って、こう独りで威張りながら、せっせと松注連飾りを除り外しているのだった。
宙に浮く屍骸 釘抜藤吉捕物覚書 青空文庫
僕等は終点で電車を下り、注連飾りの店など出来た町を雑司ヶ|谷の墓地へ歩いて行った。
芥川龍之介 年末の一日 青空文庫
注連飾りに囲まれた能舞台に坐つて、初春の朝の日を浴びながら「たう/\たらり」と謡ひ出す気持は何ともたとへようが無く、その悦楽は経験した者のみが知るであらう。
二十四世 観世左近 よくぞ能の家に 青空文庫
払ひたまへの神棚から、払ひをたまふ門口まで、飾り立てたる、注連飾り
清水紫琴 したゆく水 青空文庫
が、そこはれいの神馬小屋であったので、注連飾りをつけた白馬が、ふいの闖入者におどろいて、ヒーンと一|声いなないたかと思うと、飛びこんできた蛾次郎の脾腹を蹄でパッと蹴りかえした。
吉川英治 神州天馬侠 青空文庫
これは村内各戸から竹一本ずつを出し、それに女たちが五色の短冊をつけて、台に載せて曳き廻わり、最後に浜に持出して注連飾りと共に焼き、それからその火に身を暖めつつ、若者らは海に飛込んで潮を浴びるのだそうである(桜田勝徳君報)。
柳田国男 年中行事覚書 青空文庫