銀札
ぎんさつ
名詞
標準
文例 · 用例
飯島金五郎引請に而、銀札三貫目、月一歩二之利足を加へ、当暮迄借用、養竹証人也。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
これは銀札と銭札との二種があって、銀札は何の都合であったか余り世間には行われないで、もっぱら銭札が行われていた。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
これが「金札」と呼ばれたのにたいして、時を同じくして横浜で、居留地かぎり通用ということで、同じく幕府が横浜の関税収入を引当てとして、三井家から発行させた紙幣を「銀札」と称した。
— 服部之総 『Moods cashey』 青空文庫
妓楼を出てから、久良馬は「新しい銀札が通用しない」と不審そうに云いだした。
— 山本周五郎 『初夜』 青空文庫
はっきり口では云わないが、明らかにその銀札をいやがるふうで、彼は癪に障ったが現銀で払った、というのである。
— 山本周五郎 『初夜』 青空文庫
――新銀札には加印がないからさ。
— 山本周五郎 『初夜』 青空文庫
この土地では古くから、銀札には必ず領内に住む豪商らの加印があった。
— 山本周五郎 『初夜』 青空文庫
城下へ帰る途中、「銀札」に関する代二郎の説明を聞いて、久良馬はじっと考えこんだ。
— 山本周五郎 『初夜』 青空文庫