愛吟
あいぎん
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
love of reciting or singing favourite poems or songs
文例 · 用例
その頃、室生の創造した新らしい詩が、どんなに深く私を感動せしめたことであらう、私は日夜に彼の詩篇を愛吟して手ばなすこともできなかつた。
— 愛の詩集の終りに 『愛の詩集』 青空文庫
愛吟長不飽 愛吟|長へに飽かず、閑暮樂無窮 閑暮楽み窮る無し。
— 河上肇 『閉戸閑詠』 青空文庫
ついに怨みを買って蟄居のあいだに死んだが、自分の経験を一冊の書に綴りて『桜花物語』と題して子孫に遺したが、その人は常に左の古歌を愛吟した。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
まア一杯だけと思ふ、よく酔へる、二杯、三杯、十杯、さア、景気よく騒がう、あれも呼べ、これも呼べ、八方に電話をかける、後輩どもをよびあつめ、大威張り、陸上競技の投げ槍などを買ひもとめてバルヂンといふ彼の作中人物の愛吟を高らかに誦しつゝアテナイの市民、アテナイの選手を気どつて我が家に帰る。
— 坂口安吾 『オモチャ箱』 青空文庫
まア一杯だけと思う、よく酔える、二杯、三杯、十杯、さア、景気よく騒ごう、あれも呼べ、これも呼べ、八方に電話をかける、後輩どもをよびあつめ、大威張り、陸上競技の投げ槍などを買いもとめてバルヂンという彼の作中人物の愛吟を高らかに誦しつつアテナイの市民、アテナイの選手を気どって我が家に帰る。
— 坂口安吾 『オモチャ箱』 青空文庫
『卜養狂歌集』を見るに当時|士人の狂歌を愛吟したる消息を知るに便なるものあり。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
黒ずくめにがんどう提燈、あまり安心のゆける装束ではない、それが軽く頭を下げて、「はからずも愛吟の詩を耳にして、つい口に出ました。
— 林不忘 『つづれ烏羽玉』 青空文庫
作例 · 標準
彼は学生時代から中原中也の詩を愛吟しており、今でもその一節をそらで言えるほどだ。
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山頭火の句を愛吟しながら、みちのくの地を一人旅する。
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「静かな夜に愛吟の詩を口ずさむ時間は、私にとって何よりの慰めです」
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震災の記憶を風化させないために作られたその歌は、今も地元の人々に愛吟され続けている。
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