壟断
ろうだん
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
monopoly
文例 · 用例
維新後、天下の大勢を牛耳って、新政府の政治と、新興日本の利権とを併せて壟断しようと試みた者は、所謂、薩長土肥の藩閥諸公であった。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
かうした藤原氏の政権|壟断は、やがて平清盛の模倣するところとなり、ひいては、源頼朝の幕府思想の萌芽となつたのではあるまいか。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
「そんならある意味で小作人をあざむいて利益を壟断している地主というものはあれはどの階級に属するのでしょう」「こう言えばああ言うそのお前の癖は悪い癖だぞ。
— 有島武郎 『親子』 青空文庫
内地雑居となった暁は向う三軒両隣が尽く欧米人となって土地を奪われ商工業を壟断せられ、総ての日本人は欧米人の被傭者、借地人、借家人、小作人、下男、下女となって惴々焉憔々乎として哀みを乞うようになると予言したものもあった。
— 内田魯庵 『二十五年間の文人の社会的地位の進歩』 青空文庫
亜米利加では大資本家が小資本家を吸収して利益を壟断すると云つてトラストの幣を頻りに論じてるが日本では先づ当分トラストが行はれるほど進歩しない。
— 内田魯庵 『青年実業家』 青空文庫
硯友社はこの全体の力で常に文壇に衝ったから、一時硯友社はあたかも政友会が政界に跋扈したように文壇を壟断して、操觚者も出版者も新聞雑誌社も硯友社に拠らざれば文壇の仕事は何一つ出来ないような形勢となった。
— ――尾崎紅葉―― 『硯友社の勃興と道程』 青空文庫
これに憤慨して起った地方的勢力も、一度時を得て都に入ると、すぐに堕落してブル政治を施し、ブル生活を壟断して、自分の一族一派以外のものを賤民扱いにした。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
我々の生存に必要な政治上の権利を官僚と官僚の変形である既成政党との久しく壟断するのに放任して置いて、それを自由に行使することを怠っていたということに今こそ我々は気が附かないでしょうか。
— 与謝野晶子 『選挙に対する婦人の希望』 青空文庫
作例 · 標準
その大企業による市場の壟断は、公正な競争を阻害するとして問題視されている。
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彼は権力を笠に着て、業界の利益を壟断しようと画策した。
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一部の国による情報の壟断は、国際社会において深刻な不均衡を生み出している。
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