引き合わせ
ひきあわせ
名詞
標準
introduction
文例 · 用例
夏休みに信州の高原に来て試みに植物図鑑などと引き合わせながら素人流に草花の世界をのぞいて見ても、形態がほとんど同じであって、しかも少しずつ違った特徴をもった植物の大家族といったようなものが数々あり、しかも一つの家族から他の家族への連鎖となり橋梁となるかと思われるようなものにも乏しくない。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
それはとにかく、自分らの教室にとっては誠に思いがけない遠来の珍客なので、自分は急いで教室主任のN教授やT老教授にもその来訪を知らせ引き合わせをしたのであったが、両先生ともにいずれも全然予期していなかったこの碩学の来訪に驚きもしまた喜ばれもされたのはもちろんである。
— 寺田寅彦 『B教授の死』 青空文庫
柳屋は浅間な住居、上框を背後にして、見通の四畳半の片端に、隣家で帳合をする番頭と同一あたりの、柱に凭れ、袖をば胸のあたりで引き合わせて、浴衣の袂を折返して、寝床の上に坐った膝に掻巻を懸けて居る。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
ところが、ここへ来てある朝「黄つりふね草」を見つけて、図鑑と引き合わせてみると、なんと、これがすなわち紛れもない「かんしゃく持ちのさわるな草」であったのである。
— 寺田寅彦 『沓掛より』 青空文庫
六時がうってしばらくたったころ、ジョバンニは拾った活字をいっぱいに入れた平たい箱をもういちど手にもった紙きれと引き合わせてから、さっきの卓子の人へ持って来ました。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
私が昔二三人連れで英国の某離宮を見物に行った時に、その中のある一人は、始終片手に開いたベデカを離さず、一室一室これと引き合わせては詳細に見物していた。
— 寺田寅彦 『案内者』 青空文庫
太平洋を隔てて起こったこの二つの出来事にはなんの関係もないようなものの、わが国の文化発達の歴史を西洋のと引き合わせてみる時の一つの目標にはなる。
— 寺田寅彦 『蓄音機』 青空文庫
白魚のような指が、ちょいと、紫紺の半襟を引き合わせると、美しい瞳が動いて、「失礼を……」 と唯莞爾する。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
作例 · 標準
共通の友人の引き合わせで、私たちは初めて会った。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
あの素敵な出会いは、まさに運命の引き合わせだった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼の引き合わせがなければ、このビジネスチャンスは得られなかっただろう。
幻辭AI · gemini-2.5-flash