緋桜
ひざくら異読 ヒザクラ
名詞
標準
Taiwan cherry (Prunus campanulata)
文例 · 用例
無論友染の緋桜縮緬。
— 泉鏡花 『白花の朝顔』 青空文庫
たとえば白魚に緋桜のこぼるるごとく。
— 泉鏡花 『卵塔場の天女』 青空文庫
鎌倉時代から室町の頃にかけては、前期の女性を緋桜、または藤の花にたとうれば、梅の芳しさと、山桜の、無情を観じた風情を見出すことが出来る。
— 長谷川時雨 『明治美人伝』 青空文庫
緋桜赤くぼかした八重ざくら、その蔭ゆけば、ほんのりと、歌舞伎芝居に見るやうな江戸の明りが顔にさし、ひと枝折れば、むすめ気の、おもはゆながら、絃につれ、何か一さし舞ひたけれ。
— 與謝野晶子 『晶子詩篇全集』 青空文庫
国頭の山の緋桜のやうに、寂しいけれど、ぽつかりとのどかに匂うて居た沖縄の音楽・舞踊・演劇を綜合した組踊りも、今は再見られぬ夢と消えてしまつたのであらう。
— 折口信夫 『沖縄を憶ふ』 青空文庫
荒川には緋桜と云うのがあるが、浅葱桜は珍らしい」「みなさんがそうおっしゃいます。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
一度は、緋桜の花の、熱帯性の濶葉の緑の木の間から、あはれに匂うてゐる様が見たいとは、思うたばかりで縁がない。
— 折口信夫 『若水の話』 青空文庫
またあるいは寒緋桜ともいわれている。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
作例 · 標準
春の訪れとともに、鮮やかな緋桜が公園の一角を華やかに彩っている。
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ソメイヨシノよりも少し早く咲く緋桜は、その濃いピンク色が特徴だ。
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沖縄では緋桜が寒いうちから咲き始め、一足早い花見が楽しめる。
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