浮き物
うきもの
名詞
標準
文例 · 用例
同じく昔、新石町の立花が貞山ばかりひいきにするので、その頃の若武者小勝が、「貞山(瓢箪)ばかりが売り物(浮き物)か、小勝(あたし)もそろそろ(この頃)売れて(浮いて)きた」 と地口る挿話もおもしろかった。
— 正岡容 『随筆 寄席囃子』 青空文庫
つづいて円遊のステテコ、「ひょうたんばかりが浮き物か、わたしもこの頃浮いて来た、サッサ浮いた浮いた、ステテコステテコ」尻ッぱしょりの半股引、変妙な手つきで向う脛をたたいたその半股引が、今はステテコで通っている、ともかく一時は大人気。
— 山本笑月 『明治世相百話』 青空文庫
いろいろ孔明その他の本格な故事のいい立ても、まくらの「道灌」ばかりやっていたため※道灌(瓢箪)ばかりが売り物(浮きもの)か――なる地口ができたという故人某の思い出とともに結構でした。
— 正岡容 『随筆 寄席囃子』 青空文庫