醸酒
じょうしゅ
名詞
標準
文例 · 用例
家の新築や、田植ゑ、酒占や、醸酒、刈り上げの新嘗などの場合である。
— 唱導的方面を中心として 『国文学の発生(第四稿)』 青空文庫
二 どこの寺でも、「葷酒山門ニ入ルヲ許サズ」は、法城の掟みたいになっているが、この天野山金剛寺では、坊舎で酒を醸酒っている。
— 円明の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
わがゆくかたは、野胡桃の實は笑みこぼれ、黄金なす柑子は枝にたわわなる新墾小野のあらき畑、草くだものの釀酒は小甕にかをる――「休息」と、「うまし宴會」の場ならじ。
— 薄田泣菫 『泣菫詩抄』 青空文庫
わがゆくかたは、野胡桃の實は笑みこぼれ、黄金なす柑子は枝にたわわなる新墾小野のあらき畑、草くだものの釀酒は小甕にかをる、――『休息』と、『うまし宴會』の塲ならじ。
— 薄田淳介 『白羊宮』 青空文庫
さうした酒宴を酒ほかひと言ふのだと考へる人もある樣であるが、釀酒の初めに行はれる式を言ふ事は疑はれぬ。
— まれびとの意義 『國文學の發生(第三稿)』 青空文庫
釀酒にも、新室にも、神の意識は自他倶に失はれて了うた。
— まれびとの意義 『國文學の發生(第三稿)』 青空文庫
歡樂今なほあらばこれに充てむ、――八千歳すでに往きしか、星月夜の宵の間短かき宴すぎ去りしか、姫神かつては嘗めしかの釀酒、その香の高きに、あはれ、この命の、(空なり。
— 蒲原有明 『春鳥集』 青空文庫