目の粗い
めのあらい
表現形容詞
標準
coarse (texture or grain)
文例 · 用例
一体蚊を防ぐのが目的ならばもう少し目の粗い布を使ったらよさそうなものである。
— 寺田寅彦 『蚊帳の研究』 青空文庫
あの布を干す二三人の群を目の粗いカン※スに取つたら嘸愉快の事だらう。
— 木下杢太郎 『京阪聞見録』 青空文庫
しかし、もみじや、山茶花の枝を故と持って、悪く気取って歩行くよりはましだ、と私が思うより、売ってくれた阿媽の……栄螺を拳で割りそうなのが見兼ねましてね、(笊一枚散財さっせい、二銭か、三銭だ、目の粗いのでよかんべい。
— 泉鏡花 『菊あわせ』 青空文庫
刻み目の粗い田舎の顔の上へ、車窓をとび過る若葉照りが初夏らしく映った。
— 宮本百合子 『北へ行く』 青空文庫
彼女は暫く立ち止まって目の粗い毛糸の手袋をした手で髪の毛から雪を払い落していたが、ふとさっきこんな向う見ずの自分を掴まえても何んともうるさく云わなかったあの気さくな看護婦が露西亜の女のように襟巻でくるくると顔を包んでいたのを思い出すと、自分もそれを真似て襟巻を頭からすっぽりと被った。
— 堀辰雄 『菜穂子』 青空文庫
それには普通の目の粗い豆腐がいい。
— 北大路魯山人 『美味放談』 青空文庫
と、その瞬間、カテリーナ・リヴォーヴナの外套がぱっとその頭にかぶさったと思うと、目の粗いシャツ一枚の彼女の背なかへ、二重により合わせた縄のずんぐりした先っぽが、百姓のくそ力いっぱいに、ぴしりぴしりと振りおろされはじめた。
— LEDI MAKBET MCENSKOVO UEZDA 『ムツェンスク郡のマクベス夫人』 青空文庫
大謀網の方は麻の立派な網であるが、最後に魚を集めてとる部分以外は、これもかなり目の粗いものである。
— 中谷宇吉郎 『大謀網』 青空文庫
作例 · 標準
目の粗いザルを使って茹でたての枝豆をすくい上げ、手早く冷水をかけて色止めした。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
あえて目の粗いキャンバス地を選ぶことで、油絵の具の質感をより際立たせている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
ざっくりと編まれた目の粗いサマーセーターは、通気性が良く夏でも涼しく着られる。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview