段鼻
だんばな
名詞
標準
stair nosing
文例 · 用例
一平の爲る仕事も變ツてゐるが、人間も變ツてゐる、先づ思切ツて背が低い、其の癖馬鹿に幅のある體で、手でも足でも筋肉が好く發達してゐる、顏は何方かと謂へば大きな方で、赭ら顏の段鼻、頬は肉付いて、むツくら瘤のやうに持上り、眼は惡くギラ/\して鷲のやうに鋭い、加之茶目だ。
— 三島霜川 『解剖室』 青空文庫
)、分別を見せる「鉤鼻」、又は物々しい「二段鼻」、安っぽい「抓み鼻」なぞいうのがあります。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
面長の、老人だから無論|皺は寄っていたが、締った口元で、段鼻で、なかなか上品な面相だったが、眼が大きな眼で、女には強過る程|権が有って、古屋の――これが私の家の姓だ――古屋の隠居の眼といったら、随分評判の眼だったそうだ。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
あんな崔嵬たる段鼻は日本人にもめったにない。
— 芥川龍之介 『田端日記』 青空文庫
大方この段鼻も涼しいので東京へ出て来たのだろう。
— 芥川龍之介 『田端日記』 青空文庫
のみならずこの一瞬間に彼の段鼻だの、金歯だの、左の揉み上げの剃刀傷だの、ズボンの膝のたるんでいることだの、――そのほか一々数えるにも足らぬ無数の事実を発見した。
— 芥川龍之介 『春』 青空文庫
昆虫館があるかも知れぬ」こう云ったのは頬髯のある武士で、「なかったら今度は伊豆の方へ行こう」「いわば我々は先乗りで、探りさえすればいいというものさ」こう云ったのは段鼻の武士。
— 国枝史郎 『神秘昆虫館』 青空文庫
「ガッ」という悲鳴、倒れたのは、真っ先に進んで来た段鼻の武士で、頭の鉢を右から斜、左の眼頭まで割り付けられた。
— 国枝史郎 『神秘昆虫館』 青空文庫
標準
aquiline nose