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穢多町

えたまち
名詞
1
標準
文例 · 用例
そも/\は小諸の向町(穢多町)の生れ。
島崎藤村 破戒 青空文庫
唯、小諸の穢多町の『お頭』であつたといふことは、誰一人として知るものが無かつたのである。
島崎藤村 破戒 青空文庫
石地蔵の佇立むあたりは、向町――所謂穢多町で、草葺の屋造が日あたりの好い傾斜に添ふて不規則に並んで居る。
島崎藤村 破戒 青空文庫
農業と麻裏製造とは、斯の部落に住む人々の職業で、彼の小諸の穢多町のやうに、靴、三味線、太鼓、其他獣皮に関したものの製造、または斃馬の売買なぞに従事して居るやうな手合は一人も無い。
島崎藤村 破戒 青空文庫
斯うして無智と零落とを知らずに居る穢多町の空気を呼吸するといふことは、可傷しいとも、恥かしいとも、腹立たしいとも、名のつけやうの無い思をさせる。
島崎藤村 破戒 青空文庫
すこし調べることがあつて、信州で一番古い秋葉村の穢多町(上田の在にある)、彼処へ蓮太郎が尋ねて行くと、あの六左衛門の親戚で加も讐敵のやうに仲の悪いとかいふ男から斯の話が泄れたとのこと。
島崎藤村 破戒 青空文庫
其町はづれに蛇堀川といふ沙河が有まして、橋を渡ると向町になる――そこが所謂穢多町です。
島崎藤村 破戒 青空文庫
なおこの穢多の住居であるが、西京にも似ず三条の橋を東へ渡ると、大通のじき裏町に穢多町というがあった。
内藤鳴雪 鳴雪自叙伝 青空文庫