我が儘
わがまま
名詞
標準
文例 · 用例
その一人は、近国の門閥家で、地方的に名望権威があって、我が儘の出来る旦那方。
— 泉鏡花 『神鷺之巻』 青空文庫
しかし結局、彼はそんな人びとから我が儘だ剛情だと言われる以外のやり方で、物事を振舞うすべを知らなかったのだ。
— 梶井基次郎 『雪後』 青空文庫
少し我が儘なところのある彼の姉と触れ合っている態度に、少しも無理がなく、――それを器用にやっているのではなく、生地からの平和な生まれ付きでやっている。
— 梶井基次郎 『城のある町にて』 青空文庫
――そう思うのには、一つは勝子が我が儘で、よその子と遊ぶのにも決していい子にならないからでもあった。
— 梶井基次郎 『城のある町にて』 青空文庫
しかもそう云う我が儘を、何んだか人を小馬鹿にしたような、いかにも意地の悪そうに見える横柄な顔をしてやるんじゃないか、僕はもし彼奴が、僕と同年輩ぐらいの男だったら、もう二十度は叩きのめしてやってるんだ。
— コナンドイル 『グロリア・スコット号』 青空文庫
我が儘息子と、無知で寛容な其の父親?
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
明け暮れ黄河の水ばかり見て過した十年余りの中に、気まぐれで我が儘だった白面の貴公子が、何時か、刻薄で、ひねくれた中年の苦労人に成上っていた。
— 中島敦 『盈虚』 青空文庫
明け暮れ黄河の水ばかり見て過した十年餘りの中に、氣まぐれで我が儘だつた白面の貴公子が、何時か、刻薄で、ひねくれた中年の苦勞人に成上つてゐた。
— 中島敦 『盈虚』 青空文庫