ああ見えても
ああみえても
表現
標準
despite appearances
文例 · 用例
それじゃから云うて聞かすが、お前の母親というのは、ああ見えても若いうちはナカナカ男好きじゃったのでナ。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
」「でもなかにゃああ見えても、なかなか学問が出来るんだって、そういってる者もあるんだ。
— 泉鏡花 『化銀杏』 青空文庫
私の親父はああ見えても産れが好いんです。
— 徳田秋声 『あらくれ』 青空文庫
浄瑠璃の芸題も姉たちは殆んど皆覚え、あの段ものの、切れ切れな場面を語るのに、あれはどうした筋で、ああ見えても似せ首なのだとか、本当は腹を切って来ているのだとか、あのお姫さまは捨て児だったのだとか、何でも知っていて私に話してくれるのだった。
— 倉田百三 『光り合ういのち』 青空文庫
叔父はああ見えても往生していたのだ。
— 倉田百三 『光り合ういのち』 青空文庫
M少佐はもちろん、その通訳も、多分、ああ見えてもやることはやるんだらう――これは、そのロシヤ婦人の傍を片時も離れない禿頭のルウマニヤ人である。
— 岸田國士 『世界覗眼鏡』 青空文庫
……温順しい、それは深切な人なんですけれど、男というものは、ああ見えても皆な道楽をするものですかねえ。
— 近松秋江 『別れたる妻に送る手紙』 青空文庫
」「ああ見えても、皆悪いのよ。
— 堀辰雄 『菜穂子』 青空文庫
作例 · 標準
あの人はああ見えても相当な努力家だ。
その企業はああ見えても経営難だ。
単純に見える化学反応もああ見えても複雑だ。
その物語の登場人物はああ見えても深い背景がある。