道者
どうしゃ
名詞
標準
文例 · 用例
この典型に属するものは、多く宗教家、求道者、主義者、哲学者等に見るものであって、芸術家の中には稀れである。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
概ねの所謂詩人はその通りで、悉く皆一種の求道者であり、旅行家であり、哲学者であり、革命家であり、実在的ニヒリストであり、そして要するに情熱的なる人間生活者である。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
彼等は人生の求道者であり、生涯を通じてのロマンチックな旅行家だった。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
その他ボードレエルはカトリックの求道者で、同時に異端的な哲学者であり、ヴェルハーレン、ホイットマンは、一種の社会的志士であった。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
聞説らく多摩川に沿うた溝には、独歩の「忘れ得ぬ人々」の作にちなんで、独歩の碑が立っているとか、さらば近代における多摩川風景の祖道者として、花袋の碑は、そこに建てらるべきではなかろうか。
— ――田山花袋氏―― 『紀行文家の群れ』 青空文庫
神さびた境内にたたずんで、夜山をかけた参詣の道者が、神前に額ずいての拍手を聞きながら、「日本の山には、名工の建築があるからいいなあ」と思った。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
みやげ、印伝、水晶だの、百草だのを売ってる町家に交って、朴にして勁なる富士道者の木彫人形を並べてあるのが目についた。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
これは逆廻りといって、道者は忌むのだそうで、案内者をもって自任する荷担ぎの男は、私から右の水引と朱印を取りあげて、遂に返してもらえなかった。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫