隠し女
かくしおんな異読 かくしめ
名詞
標準
secret mistress
文例 · 用例
これがついこの頃人に奪られましてね」「奪られたと言うのは、他に隠し女でも出来て、その者に寝奪られたとでも申すか」「どう仕りまして、そんな生やさしい色恋の出入りだったら、口憚ッたいことを申すようですが、峠なしの権次ひとりでも結構片がつくんです。
— 江戸に帰った退屈男 『旗本退屈男 第九話』 青空文庫
どうしても夫の隠し女であると女房は思いだした。
— 田中貢太郎 『宝蔵の短刀』 青空文庫
たしかに夫の隠し女である。
— 田中貢太郎 『宝蔵の短刀』 青空文庫
この可愛いい小猫は、ワイトマンの隠し女アンナから胡魔化して借りてきたものであった。
— 海野十三 『軍用鼠』 青空文庫
隠し女の一人や二人は許してもらわないと、大事な命が続かない。
— 海野十三 『軍用鼠』 青空文庫
在のほうに隠し女がいるという噂も立ったが、これは、嘘らしい。
— 矢田津世子 『凍雲』 青空文庫
権太の悪棍となりしは隠し女に嵌り、親には勘当せられ、賭事に掛りしためなれば、この道行は尤なれど、善心に復りしを維盛の大事を聞きたるためとしながら、その前に騙りし金を「維盛様御夫婦の路用にせんと盗んだ金」といふは、太だ矛盾せり。
— 三木竹二 『いがみの権太』 青空文庫
若殿にはこの頃隠し女が出来てそこへ通われるというのである。
— 国枝史郎 『八ヶ嶽の魔神』 青空文庫
作例 · 標準
彼は地方の別宅に隠し女を囲っていたという。
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時代劇では、悪徳商人が長屋に隠し女を住まわせる場面がよく出てくる。
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「まさか、あの清廉潔白な大臣に隠し女がいたなんて!」とニュースを見て妻が叫んだ。
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その家の離れには、主人が密かに呼び寄せた隠し女が潜んでいた。
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