吉凶禍福
きっきょうかふく
名詞
標準
good and bad fortune, and weal and woe
文例 · 用例
もし世間が元日に対する僻見を撤回して、吉凶禍福共にこもごも起り得べき、平凡|且乱雑なる一日と見做して呉れる様になったら、余も亦余所行の色気を抜いて平常の心に立ち返る事が出来るから、たとい書く事に酔払いの調子が失せないにしても、もっと楽に片付けられるだろうと思う。
— 夏目漱石 『元日』 青空文庫
定命録、続定命録、前定録、感定録等、小説|野乗の記するところを見れば、吉凶禍福は、皆定数ありて飲啄笑哭も、悉く天意に因るかと疑わる。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
われ平生より人の骨相を見るに長け、界隈の人に請はるゝまゝに、その吉凶禍福を占ひ、過去現在未来の運命を説くに一度も過つ事なし。
— 夢野久作 『白くれない』 青空文庫
そして、その金を一定の額だけ、吉凶禍福に応じて、会社からいくらかの補助金と共に『給与』してもらうんだ。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
「運命」といふものは盲目的なものであるが、墨家では盲目的な運命を認めず、吉凶禍福窮通は皆意義あるものとして、偶然といふやうなものを認める如き生緩い考を有せず、天志に從へば必ず可であるとしてゐる。
— 幸田露伴 『墨子』 青空文庫
――、まことに人の世の吉凶禍福はあざなえるなわのごときものでした。
— へび使い小町 『右門捕物帖』 青空文庫
しかし彼女はいわゆる狐使いのように、自分の狐を放して他人に憑かせるなどということはしないらしく、唯その狐の教えに依って、他人の吉凶禍福や失せ物、または尋ね人のありかを占うに過ぎないのである。
— 菊人形の昔 『半七捕物帳』 青空文庫
これはじつに当時の人心を支配すること極めて甚しく、彼等はその吉凶禍福をもって一に懸って祖先の神意になるものとなしました(今なおそうである)。
— 伊波普猷 『ユタの歴史的研究』 青空文庫
作例 · 標準
人生には吉凶禍福がつきものだと、祖母はよく言っていた。
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彼は吉凶禍福を乗り越え、強く生きてきた。
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どんな吉凶禍福も受け入れる覚悟が必要だ。
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戦乱の時代は、人々に吉凶禍福をまざまざと見せつけた。
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